もうすぐ術後半年がやってきます。
手術で切ったあたりの麻痺してる感じもかなり減ってきて、傷あともきれいになってきました。
今日みたいに、ほとんど元通りのクビになる日が来るとは。執刀医はほんとにいい先生だったんだな。半年近くなって、さらにそれが分かります。
過去の記事はこちらです。
入院してた病室からの眺めはこんな感じ。もうすぐ術後2ヶ月になります。甲状腺全摘手術を受けたのは2019年11月のこと。 首の皮膚の表面を触ってみても感覚がなかったり、押さえてみると「押さえられたなー」とは分かるけどなんがビリビ[…]
健診で異常を指摘される→がんと診断、までに経験したことの記事はこちらです。 [sitecard subtitle=関連記事 url=https://tomosdailylife.com/blog-entry-12668.html ta[…]
まだ検査残ってたけど、速攻で転院先に予約
がんの診断をもらったんですが、検査結果を聞いてもよく分からないし、画像も「見せて欲しい」って言ってやっと見せてもらえる始末だし、主治医に対しては不安が大きくなって転院を決心しました。
でも、転院すると心には決めていたけど、甲状腺とリンパ腺にまで転移してたガンが全身のどこかに遠隔転移していないかどうかの検査を予約できたため、その後もまだその病院にかかってましたが。
この頃に差しかかる前、9月に、久しぶり、4年ぶりに会う大学の友達いましてね。
自分は、ガンだった、っていうことを、なかなかひとりで抱えることができなくて、9月に同窓会キャンプをした仲間に打ち明けて、いろいろ聞いてもらってたんです。
その中にいたのが、その4年ぶりに再会した友達Kちゃん。Kちゃん自身、医療機関で事務の仕事をしてるんですけど、10万人にひとりとかの、すごく珍しいガンが見つかり、年末に手術をしてからの、この9月の再会だったんです。
その友達も、主治医が変わるということを経験してて。はじめの主治医に対して思っていたことが、わたしが経験したこととそっくり。
わたしの転院の決心も後押ししてくれたうえ、遠隔転移の検査結果が出てから次の病院を予約しようとしていたのを、「すぐに予約が取れるとは限らないから、最後に結果を聞きに受診する日がもう分かってるんだったら、明日すぐ予約の電話してみたら?」って言ってくれました。
そのアドバイスをもらえたおかげで、10月24日にB病院を卒業、その翌日25日にはA病院を予約でき、すぐに次の病院で診てもらうことができました。
大きな病院って、予約の電話しても、すぐには診てもらえないですもんね。1週間前に予約の電話をすることができました。
A病院は、わたしが最初に乳がん検診を受けて甲状腺の異常を見つけてくれた病院。
検診のときに診察室に入ってから、ものの3分でそれを見つけてくれた先生のいる病院です。
なんとA病院の地域連携室さんからあらかじめ、B病院に、私のカルテのデータを転送するようにかけあってくれていたそうで。
B病院の主治医、「A病院にデータ転送を依頼されたんですか?」って私に聞いてくれて、それで初めて私もA病院がそこまで依頼も済ませてくれてたんだ、と知りました。これだけでも、A病院に変えてよかった。。。って思えました。
A病院での診断と手術日の決定
A病院の初診が10月25日で、この日の検査で手術の日取りが決定と、すごいスピードで決まっていきました。
10月25日 初診
担当してくれる先生が、あのとき乳がん検診で見つけてくれた先生だったらいいのにな。。。って思ってたら。
その、N先生の診察室に通されました。ここでかなりホッとしました。N先生はわたしのことは全く覚えておられませんでしたけど。
N先生は、前の病院からのデータを見ながら、前の病院の検査や所見を少々ディスっておられるので、自分の不安は的中ってことだったのか、って思いましたよー。
わたしが前の病院でやった検査としては、血液検査、レントゲン、CT、針生検、MRI、PET−CTなんですけども。
「もうなんでも検査やってるねー」
「単純CTなんかじゃだめだろー、造影CTやらなきゃ」
「はーっっ(ため息)、血液検査では甲状腺ホルモンの値は検査しましょうねえ」
N先生の言葉じりからするとどうもですね、やらなくてもいい検査をやってたり、やらないといけない検査をやってなかったぽかったです。
甲状腺の病気なのに、血液検査で甲状腺ホルモンを調べてないなんて、素人ながらそれは変だって思いましたよ。
前の病院の最後の検査、遠隔転移がないかどうかのPET−CT検査も、結局画像を見せてもらえることはなくて、こちらの病院のモニターで初めて全身に転移がないかどうかの画像を見せてもらったっていうね。
前の病院ではPET−CT結果で「甲状腺とリンパ節への転移のみで、他への転移はありませんよ」という診断でしたが。
こちらの病院のN先生は、この画像を見て、気管への転移はないのだろうか、と非常に気にしてくださいました。
ページを分けます。続きは次ページで。
触診&超音波検査&血液検査
そして前病院のデータを確認してから、今度はわたしの首を触診&超音波で診てくださいます。
前の病院の先生は、触診はからっきし何も分からないって感じでしたけど、N先生はすぐに「イテテテ」ってなる、ちょっと硬くなってる場所を探り当てられるし。
超音波の機械は、診察室内のすぐそこのベッドのところにあって、超音波の画像は私も一緒に見ることができます。
超音波だって、前病院では技師さんがされた超音波画像を見るのみで、先生は直接やってくれたことはなかった。
N先生はすごく丁寧に、超音波のモニターでリアルタイムに写されているものを、分かるようにわたしに説明してくださいます。
「ここにあるねー」
「思ったより大きいねー」
「やっかいな場所にあるねえ うーん うーん これは手ごわいぞ」
あの痛い針生検ふたたび
針を刺して細胞を取り、悪性のものなのかどうか、悪性として、そのがんの種類はどうなのかを調べる検査は前の病院でもしていましたが、「念のため、こちらでももう一度させてくださいね」とのこと。
痛みに弱くて、前病院ではこの検査で倒れてしまったことを申告して、いざ検査にのぞみます。
先生は超音波を見ながら腫瘍のところに針を刺そうとするわけなんですけども。
「んっ、どこだ、針はどこだ!」
って言われるんで、もうそれはそれはめっちゃ怖かったです。先生、針はここに、もうわたしの首に刺さってるよ。。。
「もう、カッチコチだな!」
がん化した部分は固くなっていて、針が刺さらないらしく。。。
案の定、わたし、苦しくなってきて、息がもうスーハースーハーとなってきて、これ倒れる、って感じに。
それで、「もう中止だ、やめよう」って、先生は針を抜かれました。
後日、この時の検査は結果が出なかった、でも、前の病院の細胞診の結果で、甲状腺乳頭がんであることはおそらく間違いはないだろう、とのことでした。
この日の先生の診断で
そして、前病院の検査結果と、この触診と、超音波の結果と、その後の血液検査の結果からしてなんと当日夕方のうちには、、、
「進行性の甲状腺癌」と言い渡されました。
甲状腺乳頭がんというのは、進行の遅いおとなしいガンであることがほとんどだけれども、まれに進行性のものがあると説明をうけました。
N先生はできるだけ早いところで手術の予約をしようとあたって下さり、この初診の日にはもう、11月13日に手術ということで決定しました。
しかも、難しい手術になるから術後のしっかりとした観察が必要と、集中治療室の予約も手配されていました。診察室の助手さんや看護師さん、「集中治療室の予約って?どうすやったらいいんですっけ?」って若干ポカーン気味だったので、たぶんわたしみたいなケースって、あんまりなかったんだと思います。。。
前病院では、「すごく進行の遅いがんで、半年放置しても大丈夫なくらい」って言われたのに。
まるっきり違う。。。
ぞっとしました。
ていうか、その時の気持ちって、ぞっとしたとかそんな一言では表せないですよね。いろんな感情が複雑に込み入ってた。
わたし、そんなつもりなかったよ。そんな、進行性のがんって。
わたしどうなるん?
ものすごくショックを受けて、カーシェアの車で病院まで来たものの、帰りはわたし、運転できるだろうか?っていうくらい動揺してました。
初診でここまで言われると思ってなかったので、この日は家族も誰も付き添いなし。わたしひとり。
たしか、院内のカフェに入って1時間くらい休んで、「正気に戻れたぽいな」って思えてから帰宅の途についたかと。
次回10月28日に受診して検査となりました。