甲状腺癌治療経過② 診断した主治医への不信感

健診で異常を指摘される→がんと診断、までに経験したことの記事はこちらです。

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告知されたその日に、病院チェンジを決心

いま思えば、甲状腺にがんがあるときっぱり言われたその日に、少しは動揺したものの、A病院に紹介状を書いてもらえるか?って聞けたことは、自分で自分に「よくやったよ」って言ってあげたいところです。

10月17日に家族と同席で検査結果を聞くことになっていて、それに臨む前から、「これまでたくさんの検査を受けたけど、血液検査の値だの、画像だの、たくさん見せてもらえるんだろうな~って、しっかり教えてもらおう」って思っていました。

不安がつのっていて、それまでネットで調べまくっていたから、やっとこの日は、ネットで見たやつではなくって、ほんとの自分の、どういうことなのかを見せてもらえる、って思ってて。

なのに、検査結果の数値や画像をひとつも見せてもらわないうちに、がんだし、手術だって言われて。

がんと聞いてその瞬間は動揺したけど、冷静な自分がいました。そうなれたのは、元がん患者で、あれから30年元気にしてる、同席してくれた母の存在が大きいです。

最後の最後に、主治医説明の後に説明を担当してもらった、緩和ケア担当の看護師さんに「何か聞いておきたいことありますか?」って促されて、そこでやっとの思いで、「検査の数値や画像が見たいです」と言えました。

そしたら看護師さん、「見せてもらえてないんですか。それはいけませんね。医師に言いに行きます」と、ちょっと顔を曇らせつつ言ってくださって。

そのあと、また先生が部屋に舞い戻ってこられて、画像やデータを見せて下さるんですが、画像が写ってるモニターは小さくて見えないし、

先生の説明も「これを見てもわからないかもしれませんが…」って言われたとおり、ほんとにわかんないし、「説明してもらうっていってもこんなもんか。。。」って感じでした。

後で、病院を変えてからは、「自分で自分の病状を理解できるように医師から説明してもらえるのが普通」って知ることになったんですけどね。

A病院に変わってからは、血液検査の数値も、レントゲンの画像も、ちゃんと紙にして渡してもらえましたし、がん治療を卒業した今、開業医さんのクリニックに通ってますが、ここでも検査結果はちゃんと紙で持ち帰らせてもらえます。

検査結果を持ち帰らせてもらえるという、今となってはこんな当たり前と思うこと、B病院の患者でいる間、知らなかったんです。

セカンドオピニオンではなくて転院

始めは、セカンドオピニオン受けるつもりでした。セカオピっていうのは、主治医の病院経由で、他病院を予約するものなんだそうです。

で、B病院の先生からA病院にセカオピしてもらえるか聞いてもらったら、A病院では月に1回しかセカオピをやっていないそうで。

そのためセカオピ結果を受け取れるのも1ヶ月以上先になってしまい、手術予定日にしていた11/1はキャンセルにするけどよいか?とB病院の先生に言われました。

それならば、初診からでもA病院に行っちゃった方が、早く確かめられそう、って思ったんです。紹介状をもらって転院できるか聞いたら、それも可能とのことで、そうしてもらうことにしました。

実際、もしもセカオピにしていたら結果受け取りは1ヶ月以上先と言われていたところ、この10月17日の告知のあと、10月25日にはA病院で初診の診察をしてもらえ、10月30日にはA病院での手術日を決定するところまでできたのです。

B病院の先生からは、こういうことも聞きました。

「セカンドオピニオン」

→B病院の診断と治療方針でよいのかどうかを、B病院の検査結果だけをもとにA病院で検討される。

主治医はあくまでB病院というのが前提。

保険適用外の自費診療。

「紹介状で初診(転院)」

→B病院での検査結果や診断は参考にするだけで、A病院で必要と考えられるなら追加検査もしてもらえる。A病院の検査も含めて、診断や治療方針を決定される。

主治医はA病院に変わる。

保険適用での診療。

紹介状書いてもらえるかどうか?のやりとりよりも前に、すでにB病院で予約していた検査があったので(遠隔転移がないかどうかの検査PET-CT)、この検査を最後に、B病院を卒業。

10月21日PET–CT、B病院を10月24日に卒業

告知が10/17、
PET-CT検査が10/21、
検査結果説明のための最後のB病院受診が10/24。

PET-CTの結果説明が10/24に決まった時点で、速攻で10/25にA病院の予約を入れました。PETの検査結果、遠隔転移の有無も分からないときでしたけど。

PET–CT検査

この検査は、保険適用でも3万円もする検査でした。

しかも、もしなにかの事情で検査キャンセルのとき、キャンセル料を取られてしまいます。

放射性の薬剤を点滴してもらい、その薬剤が全身に行き渡るまで1時間程度、遮蔽され閉ざされたた個室で休みます。

そしてCTに入り、撮影。

そんなに疲れるとか痛いとかなかったけど、時間がかかる検査でした。

だけど、点滴でちくっとするのみで、時間とお金をかければ、100%でないとはいっても全身のがん転移をチェックできるだなんて、すごいなあってちょっと感動しました。

B病院の主治医から電話

ちなみにこの一連の間に人生で初めて、医師から直接わたしの携帯に電話をもらうという経験もしました。

10/17に告知されて、PET–CTを予約したその日の説明では、PETの結果は検査当日中の10/21に教えてもらえるということだったんですけど、

10/18に先生から電話かかってきて、やっぱ画像診断に少々時間が必要なので、当日中の説明はムリ、10/22が祝日ということもあって、最短で10/24にならないと、結果がでないと言われました。

もうこの電話もらった頃になると、「もう、マジかー」って感じでプンプンですよ、おこですよ。

そして、B病院のPET-CT結果を聞きに行ったときに、B病院の先生は遠隔転移がなかったということと、「甲状腺乳頭がんはすごく進行の遅いがんで、半年放置しても大丈夫なくらいのがんですよ」と、私を安心させてくれたんですが。

それって、転院後のA病院の先生の見立てとはまるっきり違ってました。怖すぎるー。

A病院の先生に主治医になってもらうまでには、すごく遠回りしちゃったんだけど、病院選びってすーごく大事、っていうことが身にしみて分かった、いい経験だったなあって思います。

その後の治療が順調だったから、「いい経験」って思えるっていうのはありますけどね。もしも、がんとかじゃなくて、脳梗塞だとかの一刻を争うような病気だったら…怖いです。

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